バランス栄養食「蜂の子」
美容と健康の両方に効果を発揮してくれる「スーパーフード」として期待されているのが「蜂の子」です。
蜂の子は、世界中で食べられている健康食品として知られており、日本では山間部の地域において、とても貴重なタンパク源として食べられてきました。
様々な食材がそろう現代において、わざわざ蜂の子を食べる必要があるのかと疑問に思うかも知れませんが、蜂の子は食品として非常に優れています。
今回は、優れた食品である「蜂の子」について、皆さんにご紹介させて頂きます。
蜂の子の高い栄養価
幼虫や蛹、成虫の状態を総称して蜂の子と呼びますが、成虫でもそれほど大きなものではありません。
※オオスズメバチは別格で、大人の親指大です
しかし、それほど大きくもない蜂の子がスーパーフードと言われる所以は、その栄養バランスの良さにあります。
特に、必須アミノ酸9種類を全て含むタンパク質が18種類もバランスよく入っています。
アミノ酸の多くは、食事として取り入れた様々な食べ物が体内で合成されることにより作られますが、必須アミノ酸は体内で合成できません。
従って、何らかの食材から9種類の必須アミノ酸を摂取しなければなりません。
蜂の子以外で必須アミノ酸を摂取することも可能ではありますが、全ての種類を手軽に摂取できるのは注目するべきメリットです。
蜂の子には、タンパク質だけではなくビタミン類とミネラル成分も含まれており、疲労回復効果や成長促進効果、貧血防止などの効果が期待されています。
タンパク質とビタミン類、ミネラル成分を同時にバランスよく摂取できる栄養価の高い食品。
それが蜂の子なのです。
「希少」ではなく「貴重」なタンパク源
蜂の子の栄養価の高さは、世界各国で認められており、中国では非常に優れた薬として伝承されています。
動物の少ない地域で、食虫文化として伝えられてきた側面もありますが、「仕方がないから食べる」というような理由ではなく、「健康効果の高い貴重なタンパク源」として珍重されてきた歴史があります。
「タンパク源なら動物の肉!蜂の子を食べるのは動物が手に入らなかった時。」と言うようなイメージではありません。
日本でも、食糧難であった戦時中に手に入る栄養価の高いタンパク源として食べられており、多くの人の生命を繋いだと言われています。
もちろん、戦時中は食べるための動物が不足していた状況もありますが、山間部では動物よりも蜂の子が重要視されていたとも伝えられています。
幼虫や蛹はとても小さなものですが、小さくとも栄養価が高い食品ですので、沢山食べられない環境や状況にあっても、健康効果を発揮してくれたと考えられています。
蜂の子でバランスの良い食事に
普段の食事の中に蜂の子を取り入れるだけで、非常にバランスの良い食卓にすることができます。
沢山食べる必要はなく、市販されている缶詰などの商品を少しづつ食べるだけでも十分に栄養価の高い食事になります。
蜂の子の姿形が苦手という方は、蜂の子の成分が濃縮されたサプリメントやドリンクが、各メーカーから販売されておりますので、そちらを利用するのもお勧めです。
ストレス緩和や睡眠のサポート、疲労回復や成長促進、貧血防止に精神安定効果など、様々な効果・効能が認められている蜂の子。
毎日の食卓に加えてみてはいかがでしょうか。
【参考文献】
蜂の子とは、どんな種類の蜂の幼虫か
https://www.iomlondon.org/bee.html